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vol.24
2021.7.12

豊後別府湾ちりめん大分県別府湾日出水産

大分空港のある国東半島と、関アジ関サバで有名な佐賀関半島に挟まれた、大分県中部に位置する別府湾。

温泉湯量日本一を誇る別府の山から見下ろす別府湾は、湯煙が立ち上るその先に波穏やかな水面が光り、その景色が2011年にNHKが選定した、“21世紀に残したい日本の風景”で、富士山に次ぐ第2位に選ばれたほどの絶景です。

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    別府湾
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    大分方面から見た別府湾と日出町
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    扇山から見た 別府湾

その別府湾で漁獲されたシラス(イワシ類の稚魚)だけを使用し、生産される豊後別府湾ちりめん。合成酸化防止剤や過酸化水素などの添加物を一切使わず、鮮度にこだわって製造されています。獲れたてを天日干しすることで、うまみをぎゅっと凝縮させた乳白色のちりめんは、味香り、どれをとっても抜群においしいと評判です。

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釜揚げしたちりめんの天日干し

その豊後別府湾ちりめんの生産加工を行う、日出(ひじ)水産代表取締役・佐藤一一さん、と息子さんの取締役・佐藤誉大さんにお話を伺いました。

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向かって左側佐藤一一。右側佐藤誉大さん

年間生産量40トンを誇る日出水産。

シラス漁では4艘の船団が一丸となって魚群を探して漁獲し、直ちに鮮度のよい状態で港まで運び、すぐさま釜ゆでに。半乾燥のまま2~3時間天日に干します。添加物を使用しないため、ちりめんの活きた美味しさをそのまま味わうことができるのです。鮮度の落ちやすいスピード勝負のちりめん作り。漁から製造加工に至るまで、すべてが一貫生産だからこそ、の美味しさがそこにあります。

今も昔も変わらずに、鮮度と衛生管理にこだわり、消費者に安全安心なよりよい製品を届けようという同社の姿勢が、豊後別府湾ちりめん業界屈指の会社へと成長させた証となっています。

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ちりめん加工場
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いりこもゆであげて天日干し

しかしながら地球温暖化のせいか、例年では8月~11月に漁の最盛期を迎えていたのが、近年では11月~2月と、少しずつずれていっているのを感じるとのこと。一方で、今年はGW頃に漁があったりと、漁模様がとても読みにくくなっています。

さらに、コロナ禍で、別府のホテルや旅館の朝ご飯の定番だったちりめんが消費されることが少なくなり、売り上げにも大きく影響しているとのことです。

小魚を骨ごと食べられるちりめんは、タンパク質や鉄分、特にカルシウムが豊富。天日干しすることにより、紫外線により殺菌やビタミンD含有量が高まるという効果があると言われています。ビタミンDが増えるということは、カルシウムの吸収率が20倍にも上がる相乗効果も期待され、ちりめんの栄養価をさらに上げることにつながるのです。

今回は現代人に不足しがちなカルシウムやタンパク質を効果的に摂取できるレシピを紹介したいと思います。

じゃこのせポテトサラダ(2人分)

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材料

ちりめんじゃこ20g
ジャガイモ中 2個
人参1/2本
玉ねぎ1/4個
きゅうり1/2本
2個
マヨネーズ大さじ4
味噌大さじ1/2
大さじ1/2

胡椒
ごま油
適宜

作り方

  • ちりめんじゃこはごま油でカリカリになるまで炒めておく。
  • ジャガイモは水から茹で、柔らかくなったら皮をむいて粗く潰しておく。
  • 人参はいちょう切りにし、茹でておく。玉ねぎは薄くスライスし、水にさらした後絞っておく。きゅうりは薄くスライスして塩をまぶしてしんなりさせ絞っておく。卵は半熟のゆで卵にする。
  • ボウルに、マヨネーズ、味噌、酢を入れて混ぜ、塩胡椒で味を調え器に盛り、のちりめんじゃこをのせる。

ちりめんじゃこのカリッとした食感がアクセントに。味噌風味のポテトサラダとの相性が抜群です。

じゃこと梅のチャーハン(2人分)

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材料

ちりめんじゃこ20g
ご飯2杯分
梅干し2個
白ネギ1本
2個
大葉10枚
ごま油大さじ1

胡椒
醤油
適宜

作り方

  • 梅干しは種を除いてたたいておく。白ネギはみじん切りにする。大葉は細切りにする。卵は溶いて塩胡椒をしておく。
  • 中華鍋にごま油を熱し、卵を入れて少し火が通ったら、ご飯、白ネギの順に加え炒める。全体が混ざったら、ちりめんじゃこと梅干し、半量の大葉を加えて、塩胡椒で味を調え、醤油少々を縁から加えて炒める。
  • 器に盛り、残りの大葉をのせる。

梅干しと大葉の香りがアクセント。夏に食べたいチャーハンです。ちりめんじゃこもたっぷり食べれて、夏休みのお子さんのお昼ご飯におすすめ。

アボカドじゃこ

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材料

ちりめんじゃこ15g
アボカド1個
大根5cm
ポン酢少々
ごま油少々

作り方

  • ちりめんじゃこはごま油少々でカリカリになるまで炒めておく。
  • 大根はおろして軽く絞っておく。アボカドは皮と種を除いてスライスする。
  • 皿にアボカドをのせ、大根おろしとちりめんじゃこをトッピングし、ポン酢をかけていただく。

シンプルな、あと一品ほしいときのお役立ちレシピ。柔らかくなめらかな食感のアボカドにカリカリのちりめんじゃこがアクセントになり、ポン酢でさっぱりといただけます。

じゃこチーズトースト

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材料

食パン2枚
ちりめんじゃこ20g
マヨネーズ大さじ2
小ネギ1/4束
チーズ20g
一味唐辛子少々

作り方

  • 小ネギは小口切りにする。ボウルにちりめんじゃこと小ネギ、マヨネーズ、チーズを入れて混ぜ、食パンにのせる。
  • トースターもしくはグリルなどで、焦げ目がつくまで焼く。好みで一味をふる。

朝食に食べてほしい一品。ちりめんじゃことチーズでカルシウムがたっぷりとれます。魚嫌いのお子さんも食べやすいトーストです。

無限ピーマンじゃこ

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材料

ちりめんじゃこ20g
ピーマン5個
ごま油大さじ1
醤油少々
少々
唐辛子1本

作り方

  • ピーマンは縦に5mm幅に切る。唐辛子は半分に切り種を除く。
  • フライパンにごま油と唐辛子を入れ熱し、香りが出たらちりめんじゃことピーマンを炒める。しんなりしてきたら、酒と醤油を加え炒める。

夏野菜の代表格ピーマンを、ちりめんじゃこと一緒にたっぷり食べれる一品です。

じゃこパスタ

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材料

ちりめんじゃこ20g
にんにく1片
オリーブオイル大さじ4
三つ葉1/2束
パスタ160g
ゆず胡椒

薄口醤油
適宜

作り方

  • にんにくは潰しておく。三つ葉は2cm幅に切る。パスタは表示通り茹で始める。
  • フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火で熱し、香りが出たらちりめんじゃこを加えて炒める。パスタのゆで汁100ccを加え、乳化したら、パスタ、三つ葉を加えて、ゆず胡椒と塩、薄口醤油で味を調える。

ペペロンチーノパスタにちりめんじゃこをプラス。ゆず胡椒と三つ葉の香りで爽やかに仕上げました。

揚げ茄子の韓国風甘酢

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材料

ちりめんじゃこ10g
ごま油適量
茄子2本
新生姜1かけ
大葉5枚
ピーナッツ大さじ2
揚げ油適量

A タレ

醤油大さじ2
ごま油大さじ1
大さじ1と1/2
レモン汁大さじ1/2
砂糖小さじ1
一味唐辛子少々

作り方

  • 茄子は乱切りにし、水にさらしてから水気を拭き取り、170°Cの油で素揚げする。
  • ちりめんじゃこはごま油少々でカリッとするまで炒めておく。
  • 新生姜と大葉は千切り、ピーナッツは粗みじん切りにする。
  • お皿に茄子をのせ、混ぜ合わせたAをかけ、をのせる。

じゃこの豆腐のドレッシングサラダ

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材料

ベビーリーフ1袋
ちりめんじゃこ10g
ごま油適量

A ドレッシング

絹豆腐100g
粉チーズ10g
にんにくのすりおろし少々
米酢大さじ2
オリーブオイル大さじ4
3g
粗挽きこしょう少々

作り方

  • ちりめんじゃこはごま油少々でカリカリになるまで炒めておく。
  • Aはミキサーなどでなめらかになるまで攪拌しておく。
  • お皿にベビーリーフ、をのせ、の豆腐のドレッシングをかけていただく。

カリッとしたちりめんじゃこと、豆腐がたっぷり入ったふわっとしたドレッシングで新食感のサラダです。ベビーリーフの代わりにサラダ野菜であれば何でもOK。

文・レシピ

園田 寿

園田 寿(そのだ すが)

料理研究家
結婚・出産を機に料理に目覚め、子供の野菜嫌いをなんとかしようと考えだした、アイデアと旬の食材を生かしたレシピが数々の料理コンテストで表彰されるように。現在は大分県大分市内で料理教室「シュガーズキッチン」を主宰し、地元の野菜農家とコラボした野菜教室や、食育の一環として魚料理教室、郷土料理教室なども行っています。和洋中エスニックと幅広いオリジナルのレシピは、手に入りやすい食材で家庭向きにアレンジしており、ご家庭でもさっと作れるのが魅力です。

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